専務理事挨拶


現在、私たちを取り巻く社会環境・経済環境は、国家が予想した以上の超少子・超高齢化の進行や高度情報化社会の実現など、大きく変化してきています。また、人生80年時代を迎えた今、リタイアを迎えた後には自由な時間を持てるようになるものの、年金・健康保険・介護保険の動向などに大きく影響されると思われます。

あなたの人生を、生涯にわたって有意義で充実したものにするためには、「夢」を織り込んだライフプラン(生涯人生設計)それの根拠となるファイナンシャル・プランニングとリスクマネジメントが必須となります。 

1923年に創刊された、アメリカ合衆国初の週刊ニュース誌「TIME」が人生の「目標」について街頭インタビューしたところ、自分の「目標」を明確に答えられた人は僅か5%に過ぎなかったそうです。その後、その5%の人を追跡調査したところ全ての人が何らかの形で、その「目標」を実現していたという事実がありました。

 

一般社団法人ライフプラン協会では、生涯にわたって、充実した生活を送るための人生設計を『ライフプラン』と定義しております。そして、ライフプランの明確化の確立こそ、混沌とした今日の経済下で、人生の羅針盤となりえる第一歩と思っております。当協会は皆さんの夢を実現させる事をお手伝いする事とライフプランに関わる専門家の育成、同専門家のネットワーク化をする事を趣旨として設立されました。

 

『ライフプラン』とは、「マイホーム取得を実現したい」、「子どもを希望通り進学させたい」、「退職後は、就労中に実現できなかった海外を訪ね歩きたい」など、様々な夢や希望を持っています。ライフプランとは、自分や家族に関する将来の夢や希望を明確にしたうえで、その実現のために作成する総合的な計画のことです。『ライフプラン』は、十人十色であり、当然にそれぞれの「夢」があります。
その夢の実現のためには、ファイナンシャル・プランニング(預金・投資・不動産・税金・年金・ローンなど)とリスクマネジメント(保険など)のコントロールが欠かせないものとなります。

 

それらの専門家として、幅広い知識を有する資格者が「ファイナンシャル・プランナー(以下FP)」であり脚光を浴びています。
アメリカではホームドクター(主治医)やホームロイヤー(顧問弁護士)など共に「お金」のホームドクターとして位置づけられています。 

ところが、日本では中立・公正な独立運営のFPは非常に少なく、実態としては企業組織(銀行・証券・保険会社・保険代理店・不動産関連会社など)に属するFPが大半であります。組織の中に属するFPでは、企業の目的の一つである「利益を上げること」のために、顧客の利益になるか否かに関わらず自社の商品を売らなければならないという恐れもあります。また、組織に属しているがゆえに、フィーを支払う純粋なコンサルティングの提供を希望される方に、所属会社の方針や所属企業の服務規程(兼業規定等)で対応し得ないケースもあるでしょう。

また、FPと称する資格としては、国家資格の「ファイナンシャル・プランニング技能士」が有り、1級・2級・3級と細分化されています。
一方、特定非営利活動法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会認定の資格にも、CFP(上級資格:国際資格)とAFPの2種類の認定があります。更には、一般社団法人金融財政事情研究会認定や社団法人生命保険協会認定のFPまであります。ファイナンシャル・プランナーと称するコンサルタントが、何処の認定資格でどのレベルで有るかの確認は重要なファクターであると考えます。資格レベルとコンサルティング能力とは必ずしもリンクするものでは有りませんが、資格取得の過程を通じての学習時間や取得後の自己研鑽がそれぞれのランクで異なっていると考えますし、目安になるものと考えております。
参考)2017年6月現在 日本FP協会発表 AFP 155,764人 CFP 21,169人


当協会では、日本FP協会認定のCFPないしAFP(ファイナンシャル・プランニング技能士であれば1級・2級)のファイナンシャル・プランナーが相談業務を一義的に行うこととしております。

繰り返し申し上げます。当協会は、コンサルティングに特化したもので、商品の販売は一切行いません。

また当協会では、コンサルティングの過程で必要となり事態で必要となる専門家と提携(もしくは資格保有者がコンサルティング)しております。専門家とは、「独占業務」(その専門家の方しか行えない)を国から認められている、「士業」となります。
税務相談申告・納税の「税理士」、社会保険(年金・健康保険)、労働保険(労災・雇用保険)の代行業務の「社会保険労務士」、不動産や成年後見人の登記、債務整理業務を行う「司法書士」、住宅の建築の設計・申請を行う「一級建築士」といった方々になります。

 

『ライフプラン』に関するトータルで相談を預かれる体制を確保し、問題解決のための対策を講じて、皆さんの目的の達成や夢の実現をお手伝いするのが当協会の使命です。

 

専務理事 有本 眞也